●わらび劇場公演 06年4月〜07年1月  ●全国公演07年2月〜07年9月
義経 - 平泉の夢
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− 義経に言ってやった −
作・齋藤 雅文

どんな物語にしたらよいか。資料を前に何週間も呆然としていた。気がつくと、パソコンの上に義経があぐらをかいて生意気そうに睨んでいた。私は思わず言った。「……あんた、つくづく馬鹿だったんだなぁ。」と。
義経は、ただ「周りのみんなに認められたかった」だけなのではないだろうか?単純で、お調子乗りで、自信があるくせに、コンプレックスの固まりで、でも健気で、いい奴で……。血筋がいいとか、戦いの天才だとか、褒められることはいくらもある。本人も判っている。褒められれば嬉しい。有頂天だ。でも、ほんとうは、いつもいつも不安で仕方がない。「俺が、俺が」と主張ばかりしているくせに。
「そういう奴いるなぁ、俺のまわりにも」と思った。だからこれは、「今の物語」なのだ。地球上のあらゆる、戦いにあけくれる、私たち同じ人間の、同じ若者の、「魂の救済」の物語なのだ。そう思っている。

齋藤 雅文 プロフィール
 1954年東京生まれ。 早稲田大学教育学部卒。 80年、松竹傘下の劇団新派文芸部に入る。
主な作品は、「藤のおもかげ」(菊池寛「藤十郎の恋」原作、演出:鵜山仁、主演:平幹二郎・太地喜和子)。ミュージカル「ぼくのシンデレラ」(演出:鵜山仁、音楽:小六禮次郎、主演:中村繁之)。 「ある日どこかで」(リチャード・マシスン原作、演出:吉川徹、主演:堤真一・床島佳子)。ミュージカル「狸御殿」(木村恵吾原作、演出:宮本亜門、出演:市川染五郎・牧瀬里穂・ラサール石井)。「大阪から来た女」作・作詞・演出(主演:藤山直美・永島敏行)。ミュージカル「棟方志功〜炎じゃわめぐ」(演出:西川信廣、音楽:飯島 優、美術:朝倉 摂、主演:安達和平)。2004年NHK金曜時代劇「はんなり菊太郎2」の一話を担当。 94年「恋ぶみ屋一葉」の再々演(作)において、第二回読売演劇大賞の最優秀作品賞を受賞。
− 「泥にまみれてもやり抜くんだ」 −
演出・井上 思

人は、好むと好まざるに関わらずこの世に生まれてきた以上、もがきながらも精一杯生きていくべきだし、誰もがその権利と義務を背負っていると私は思います。ただ一方で、いまの世の中を見ると、生きていくにはとても辛い時代のようにも思えるのは確かです。
しかし、心の安らぎなどというものは、捜し求めても見つかるものではないのじゃないでしょうか。どのような道を選び、どのような苦しみに遭おうとも、その道を真っ直ぐに生き抜く事。その果てに行き着いた時に始めて自ずと得られるものではないでしょうか。
義経の実像は、どうやら決して完璧な人間ではなかったようです。特に、当時の武士には必要不可欠だった政治状況を把握する力は皆無といっていいほど持ち合わせていなかったようです。
でも良いじゃあ有りませんか、もがいて、もがいて、たった一年の春夏秋冬の中で、栄光と挫折・辛酸をなめきって、それでも泥水の中から這い上がって生き続けようとした所にこそ、彼の本当の値打ちがあると私は考えるのですが如何でしょう?

井上 思 プロフィール
 1949年広島市生まれ。日本大学芸術学部演劇学科卒業後、東宝演劇部へ。商業劇場を中心に演出活動を始める。1978年と1991年にイギリス・スペインへ留学。2001年、東宝演劇部を離れフリーで活動を始める。現、日本演出家協会会員、国際演劇協会(ITI)会員。
時代劇から商業演劇、ミュージカル、翻訳劇等の演出を手がけ、ファッションショーやコンサート、イベント等の構成・演出など幅の広い活動を行なっている。
近年の主な演出・翻訳作品として、「港町十三番地」(長谷川康夫作、宮本信子・近藤正臣出演)、「あげまん」(伊丹十三原作、飯島早苗脚本、宮本信子ほか出演)、新橋演舞場「疾風の如く」(尾上菊五郎・市川新之助ほか出演)、「HAPPY BIRTHDAY」(マルク・カモレッティ作、小堺一機・七瀬なつみ・東幹久ほか出演)などがある。わらび座作品ではミュージカル「よろけ養安」で初演出。

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