スタッフメッセージ

出会い

演出/西川 信廣

わらび座で二作目の演出になります。わらび座との出会いは、前回の棟方志功を題材にした『炎じゃわめぐ』。 その企画を最初に聞いたとき、軽いめまいに襲われました。 棟方志功をミュージカルにするという、斬新な発想、いやもしかしたら無謀な発想にちょっと動揺し、不安を覚えたからです。 しかし、稽古が始まると動揺も、不安も杞憂だったと思いました。 わらび座のメンバーと初めてとは思えない楽しい稽古が出来たからです。 そして、幕が開くと、稽古場の楽しさがそのまま作品に反映して、沢山お褒めの言葉を頂きました。 作品を通して、わらび座と、そして劇場に来てくださったお客様と素敵な出会いができました。

その縁で今回は、芭蕉を題材にした『奥の細道』。この企画を聞いたときも、やはり軽いめまいに襲われました。 「芭蕉が歌う?踊る?」のですから・・・。しかし、動揺や不安はありませんでした。 前回の出会いが支えになっているからです。

出会いといえば、今回の作品のキーワードのひとつは「出会い」です。 芭蕉はみちのくを旅して色々な土地で様々な人に出会います。その出会いから名句が生まれた。 私が秋田・田沢湖でわらび座のメンバーと出会って作品が生まれたように。

幸せなことに、今回も志功と同じスタッフ、芭蕉役は志功をやられた安達和平さんです。 稽古場は、新しく出会った俳優も含めて、笑いの絶えない楽しい稽古でした。 『炎じゃわめぐ』にも増して、お客様に楽しんで頂ける舞台に仕上がったと確信しています。 お客様と素敵な出会いができる事を心から楽しみにしています。