story
大自然に抱かれた山里の小学校に通う4年生の鉄平。
鉄平の住んでいる地域では、代々秋祭りでみかぐらを踊る習わしがあり、 子どもたちは皆みかぐらを練習している。
ある日、東京から転校生・良介がやってきた!
良介は、まだ誰とも話さない。笑わない。 そこには、何か事情があるようだった。
「良介だけに、俺の宝物を見せてやるよ!」鉄平は良介を山登りに誘った。
深い谷の向こう側のごつごつの崖に鳥の巣があった。
望遠鏡をのぞいた先にいたのは、真っ白な産毛をした、小さなイヌワシのひな『風子』だった!
「どうだ、良介。俺の宝物、気にいったか?」 はっきりとうなずく良介。
鉄平と良介は二人で風子の成長の観察記録をつけることにした。 その名も「風子メーター」。
白い産毛が茶色に変わる頃、風が強い日に風子が羽ばたきの練習をするようになった。
ある日、 鉄平と良介はイヌワシの風子を狙う密猟者に遭遇してしまう。
「風子が危ない!」
鉄平と良介は、風子を助けようと必死に走りだした!
しかし鉄平は足をくじいて動けなくなってしまう。
その時、良介は・・・!? そして、イヌワシの風子の運命は
―――――?