スタッフメッセージ

ゴーシュ君へ

君に初めて出会ったのは小学生の頃。

音楽が好きだった僕は音楽で生きている君がうらやましかった。

毎晩あらわれる動物たちに反発しながら、必死にセロを弾いている君はカッコよかった。

宮沢賢治の童話をいくつも読んだけど一番君にあこがれた。

 

でも、あこがれてちゃだめなんだ。君のように一生懸命生きることができなきゃ。

 

君が生きていた時代は、貧しく苦しい時代だったと思うけど、

自然は豊かで人の心も豊かだったんじゃないかと思う。

今っていう時代はたぶんその何倍も苦しいんだ。

 

だから君が主人公のミュージカルを作ることにした。

君が愛した音楽で、今の子供たちがわくわくする楽しい舞台をつくりたい。

人は決して一人じゃない・・・あきらめなければ願いはかなう・・・って信じたい。

 

もう一度、猫やカッコウや狸のためにセロを弾いてくれ。

日本中の子どもたちのためにセロを弾いてくれ。

そして、そして、もう一度奇跡を起こそう。

脚本・演出 栗城宏より