スタッフメッセージ

松山発「坊っちゃん!」

脚本・演出 ジェームス・三木

漱石の「坊っちゃん」は、一人称で書かれている。威勢のいい江戸っ子の独善的な語り口で、坊っちゃんに都合の悪いことは、隠されていると読める。これが一人称の狙いではないだろうか。

そこで今回のミュージカルは、坊っちゃんが書かなかった真実を、松山中学の生徒の視点であぶりだす趣向にした。漱石すら知らなかった秘密が、次々に明らかになるわけだから、面白くないはずがない。

わらび座での稽古は、坊っちゃん劇場の完成と平行して、着々と進行した。作曲も振り付けもユニークで、秋田の稽古場は爆笑につぐ爆笑。四月中旬からは、新劇場の舞台で総仕上げでした。

芝居のこけら落とし公演で、もっとも気になるのは観客動員数である。私は名誉館長に任命されたこともあって、責任の重さを噛みしめている。全国の皆さん、こぞって見にきてください。最敬礼。